【81ニュースレター】PH緊急時対応 4/9 Thursday
本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお届けいたします。
まず本日の感染者数ですが陽性感染者数4076名、死亡者数203名、回復者数124名となっております。昨日から206名増加と大幅に増えました。検査能力の上昇により新たに陽性患者の判明が増えているものと信じたいところです。
【Metro Manila】
大統領は先日の記者会見でCOVID-19への対策を誤れば向こう2年間も影響が継続しかねない可能性について触れました。それらを加味し議会から余剰権限を与えられており、
今回のEnhanced Community Quarantine(ECQ)の2週間の延長も慎重に考えた結果の判断であるとのことです。また原状に関し希望をもって今は耐えてほしいと発言したうえで、十分な財源を確保し最悪の場合に国の資産を売却する覚悟もしているとのことで、お金の心配をしないでほしいと国民に訴えました。
フィリピン政府が財源を確保し低所得世帯に約PHP5~8,000の給付を行う支援策ですが、今週末までに作業が完了できるよう進めているそうです。この対象となる低所得者層の対象基準などは確認する限り発表されていないようです。先週までにManila市、Paranaque市で給付完了しています。
労働雇用省(DOLE)は申請ベースで労働者に対し一律PHP5,000の給付を行う支援に関して、これまでに13万9003名への給付が完了したと発表いたしました。申請は各企業ごとに従業員名簿や給与明細をもとに行われており、Metro Manila圏内でも相当数の人々が申請するものと思われます。DOLEはこれまで申請に際し求めていた付属書類などの提出を一部緩和し支給のスピードアップを図っているようです。
経済界は今回のECQ延長に対し、今後もさらに継続するようであれば経済や雇用へのダメージは計り知れないものになるとして、ECQの緩和を求めているそうです。
部分的な解除として製造業やサービス業の復帰など緩やかに隔離を解いていくModified Community Quarantineを提唱しているそうです。ただし感染と止めることが第一義であることに賛同しウイルスへのワクチンが見つからない以上、日常に戻れることはないと発言しております。
フィリピン人は人口の約10%が海外に出てOFW出稼ぎ労働者として働いておりますが、各国や地域にてフィリピン人の感染が合計607名に及ぶそうです。日本などアジア圏から北米、ヨーロッパ、中東などのエリアが主な国々となります。なお国内の感染者4076名にはこの607名が含まれておりません。
【Cebu Mactan】
セブエリアで感染者数増加は本日も0名だったそうです。これでセブエリアは2日連続感染増加なしとなります。
本日の感染結果判定で新たに28名が感染なしとして開放されたそうです。これでセブエリアでの感染検査後、陰性判定は773名となっております。
セブ市北部のあるバランガイで食料給付が行われましたが、市民からは不満の声が上がっているそうです。配給の対象は最低所得者層としてリストが作成されていたはずですが、実際には配給はそのリスト通りに行われずバランガイ役員の親族や友人などが優先的に手にしたそうです。市民からは正確に不正なく配給を行ってほしいという切実な声が上がっています。なお同エリアにはセブ市より300万ペソの支給が行われているとことです。
本日は以上となります。首都圏やセブエリアなど各地で支給、配給など行われておりますがその手配の遅れや不正など深刻な問題となりそうです。DOLEの現金給付が約13万人に実行されたとのことですが、首都圏だけでも何万という会社があり相当な数の労働者がおります。13万人程度ですと恐らく数%程度のみではないかと推察します。またセブ市でのニュースは非常に残念なニュースとなってしまいました。このような時だからこそ、各人、モラルをもって判断してほしいものです。
弊社の動きに関しまして、本日よりフィリピン4連休となり隔離のためもともと営業停止状態ですが、テレワークも一時お休みとなります(Holy week 9日木曜~12日日曜まで)。何卒ご了承くださいませ。日本でも国と都府県の間で自粛要請の業種など食い違い出てきております。皆様、正しい情報のもと安全にお過ごしくださいませ。