【81ニュースレター】PH緊急時対応 6/9 Tuesday
本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず本日の感染者数ですが陽性感染者数22992名、死亡者数1017名、回復者数4736名となっています。昨日から518名の感染が報告されました。
【Metro Manila】
6月1日より一般隔離といういわゆるGCQが実施されて早くも2週間が過ぎようとしています。現在のGCQの期日は暫定的に15日までと定められ今後の行方は再度、政府の対策チームが協議します。今週中にはその意向が発表されるわけですが、現在、マニラ首都圏では感染が収まっているとはいえず、少なくとも現状のGCQが継続されることが濃厚とされているようです。その他、より厳しい制限(MECQやECQ)へ逆戻りする可能性も議論されているようです。
フィリピンで最も普及している移動手段のジープニーが、その運行スタイルゆえにコロナウイルスの感染を助長する可能性を指摘され、他の交通機関と異なり依然運行再開のめどが立っていません。とあるジープニー運転手へのインタビューで無収入となった運転手の生活の実情が記され、代替えの仕事を始めるもうまくいくことはなく困窮する様子が伝えられています。ジープニー団体の代表者は、政府がおよそ60万人いる運転手の生活を奪っていると非難しました。
3月17日のロックダウン以降、緩和されるまでの5月31日まで運行が停止されていたマニラ首都圏内の鉄道2路線での収入が約5億ペソも減少していたことが報告されました。3月中旬から5月末までの合計72日間の実績となります。6月1日より制限付きで運行が再開しているものの、今後も減収が続くことが予想されます。
【Cebu Mactan】
セブ市内の病院で隔離されていた48歳の男性が、今朝病院の窓ガラスを割り飛び降り自殺を行い死亡しました。具体的な理由や現場の状況は報告されていません。
セブ市長は首都圏と同じくGCQの期日が15日に迫っている状況において、今後のセブ市の隔離の状況について触れました。16日以降もGCQを継続することが必要だとして、その理由として今も感染が継続的に増えている状況に対し、さらに一段階緩和した隔離状況(MGCQ)では多くの娯楽の運営許可や高齢者、未成年の制限も解除され適切ではないと考えを表しました。
マンダウエ市にあるセブ港湾局はセブ島内の各港と各島をつなぐフェリー運航を再開するための準備を始めているようです。衛生消毒を実施する傍らで運営のガイドラインを制定しています。セブ島へ入港、出航する際に各地の健康証明書を事前に取得する必要があるほか、衛生的な運営を順守するため多くの遅延や停滞が発生することを予測し、少なくとも2時間前までに港へ到着するよう呼び掛けています。健康証明書のほか身分証や乗船チケットの携行を求めており、運営の基準となる収容数50%を維持するため協力を呼び掛けています。
本日は以上となります。少しずつ動き出した経済に対し、過去3か月の停滞がもたらしたダメージが徐々に数字となって表れており連日、各種経済指標や予測が発表されています。それを受けてこれ以上経済停滞、停止は避けなければいけないというのが風潮になりつつあるように感じます。一方で肝心の感染数はなかなか収まりを見せず今後のロックダウンの進む末は今後も注意深く観察を続ける必要がありそうです。