本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず本日の感染者数ですが陽性感染者数20382名、死亡者数984名、回復者数4248名となっています。1日の感染報告数は634名になります。
【Metro Manila】
隔離措置が緩和されて以降、商業物件や住居物件共に物件所有者に求められていた30日間の支払い猶予が修正され、多くの場合で6か月以内に滞納を支払う必要があります。また現在も営業が禁じられているレジャー産業などの企業やそれに勤める従業員の家賃は、各企業が運営再開後30日内に支払うことが求められます。
国家経済開発庁によると現在のコロナウイルスの蔓延とその対策により年内に約450万人が失業する可能性があると発表いたしました。6月末までに失業率が10%までに膨れる推測です。
フィリピン観光省は2020年1月から5月までの外国人観光客数が前年同期比で62.2%減の130万人であったことを伝えました。4~5月に限っては0名となります。またそれにより観光収入は60.6%減少の810億5000万ペソとなります。現在もフィリピン国内では中央政府による外出制限が継続しており、外国人の入国を許可していません。このような事態でも各観光地の自治体は、新型コロナウイルスの感染者が出てしまうことを恐れ、依然として観光客の呼び戻しには消極的な様子です。
6月1日の一般隔離移行以降、国内線と国際線の運航を予定し準備を進めている地場航空3社ですが、政府の具体的ガイドラインに欠落により現場は大きな混乱に包まれているようです。特に原因となっているのは「フライトが許可される人」と「運行可能な便」が依然として明瞭でないためとのことです。現在の政府からの発表ではレジャー目的でない人は搭乗可能となっているようですが、それ以外に明確な基準は無いようでひどい場合にはフライトの1時間前に欠航となるケースもあるそうです。この事態を受け、フィリピン航空業界は中央政府や地方自治体との協議の場を設け、潤滑な運営を行うための基準の明確化を行う予定です。
【Cebu Mactan】
セブ市長は関連各機関に対しジープニー運転手に欠落しているバスの運行を手伝うことを要請する書面を送ったそうです。本来、GCQで許されているバスの運行を、当初221車両で予想していたところ、実際には運転手の不足のために21車両しか復帰できていないことを理由としてあげました。通常、ジープニー運転手はバスルートの運行に不慣れであることに触れつつ、ピストン輸送が可能なルートに限りアシスタントなどをつけることを提案しています。これによりジープニー運行が許されていない期間もジープニー運転手に収入の機会をもたらすことも期待されます。
バスの運行が再開しているマンダウエ市では、それぞれのバスの運行状況や最寄りのバス停などがわかるウェブシステムを開発いたしました。新しい隔離制度の中でマンダウエ市では12のバスルーツが運行しており乗客はより安全にバスにアクセスできようになります。
セブ市内の最小自治区単位でクラスター的感染が認められたバランガイでは、およそ2か月にわたりセブ市内の中でも指定エリアとしてロックダウンが実施されていましたが、今回ようやくセブ市長からロックダウン解除の宣言がなされたようです。先月20日も同様に解除宣言がされていましたが、その直後に感染数が急増したことがあり、本日まで隔離が継続されていました。既に60名以上の感染者が隔離施設より解放され自宅へ戻っているそうです。市長は今後もバランガイ単位で必要なロックダウンを実施すると伝えています。
本日は以上となります。弊社のあるマカティでは街ゆく通行車両が随分増えてきた印象があり、昨日あたりから個人タクシーも運行を再開しているのを見ました。しかしながら本日、バス通りの近くを通りましたが通常多く運行している長距離バスは全く見かけませんでした。公共交通機関はマニラ首都圏において一般市民の足であり、まだまだ平常の移動が取り戻されるには大きな時間がかかりそうです。