【81ニュースレター】PH緊急時対応 5/9 Saturday
本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。
まず本日の感染者数ですが陽性感染者数10610名、死亡者数704名、回復者数1842名となっています。昨日から147名増加しました。
【Metro Manila】
フィリピン市民飛行団体は本日9日に、フィリピン帰国用のチャーター便の着陸受け入れを再開すると報告しました。11日月曜日より再開するようです。フィリピンではOFWなど現在も海外に取り残されているフィリピン人の帰国の受け入れを先週の日曜日より一時的に中止していました。フィリピン到着後14日間の強制的な隔離を設けていますが、隔離施設の収容能力がパンクしつつあり緩和措置のため1週間の受け入れ停止を行っていました。
大統領報道官は今後の隔離措置の継続または緩和の決断に関し、期日を迎える5月15日の数日前までに決めると発表しました。今後、エリアごとに感染拡大スピードと受け入れ医療体制の程度を基準に判断していくそうです。
民放最大手のABS-CBN社は放映権の期限切れにて国家通信委員会が放送停止命令を同社に行ったことに対し、現在のECQ隔離措置のさなか、免許更新に必要な議会の審議は既に止まっており何の考慮もなくただ一方的に放送禁止を決定した委員会に非難を示し、最高裁判所に放送停止命令を止めるよう請願書を提出したそうです。その他、議会上院では通信委員会が決定した停止命令に対し、再考を求める決議案を提出し13名の議員が署名したそうです。
運輸省は現在のマニラ首都圏の隔離措置が従来の期日通り15日までに終了し、緩和措置が取られた場合の運行を想定し準備を開始したそうです。車両内での乗客数の上限を規定するとともに駅構内や切符売り場でのSocial Distance 確保のため、一度の乗客は定員の10~20%まで、切符売り場には最大3名までそして改札口には最大6名までが並ぶことができるとするそうです。
マカティ市内で違法にオンラインカジノを運営していたとして、中国人63名とフィリピン人13名が逮捕されたそうです。同社はマカティ市内のコンドミニアムで賭博公社の許可を得ずに運営していたようです。
【Cebu Mactan】
フィリピン国内で2番目の規模を誇る国際線のセブマクタン国際空港では、今後のECQの緩和と国内外線の運航再開に向け、設備の準備を運営スタッフとともに始めたそうです。再開後は感染対策に準拠した新たな取り組みが徹底されるようで、乗客と運営スタッフの全員マスク着用、施設に入る前の検温徹底、整列が必要な場所でのSocial Distance 3~6フィートと待合ベンチなどの等間隔利用、施設に入る前の手指消毒と靴底の洗浄、施設内の定期的な衛生清掃、安全のためのガイドラインの空港内設置などを徹底的に準備し、今後の運営再開に早くも備えています。
セブ市では連日の感染増大と回復の報告が続いており、感染者が増える一方で多くは重篤化せずに回復している様子が報道されています。そんな中でやはりフロントライナーと言われる医療従事者や公安を維持する警察官が感染のリスクの高い状況にさらされています。セブ市で複数の警察官が感染者との濃厚接触の疑いがあるとして、本日より14日間の隔離が行われるようです。これにより62名の警察官が感染者との濃厚接触の疑いで検査を受けるとともに隔離が行われる状況となっています。
セブ市のクラスター感染が発生していたあるバランガイで、48名の感染者が9日に陰性化しました。これらの48名は2度目の感染した人々です。
本日は以上となります。マニラ首都圏での空港の再稼働はあくまでフィリピン人の帰国用で、依然として空港の再稼働といえる状況ではありませんがそれでも一度止めたOFWの帰国が再開するという情報は、今後の移動や経済活動を彷彿するものを期待させます。また鉄道なども今後の運行に対し具体的な準備を進めているようで15日以降の社会的経済的な動き出しを期待する表れかと思います。実際、各メディアからはECQとGCQにおいて稼働可能な事業やその制限内容などがこれまでより細かく提示され始めていて、詳細はあくまで政府の発表待ちとなりますが15日以降がこれまでとは一風変わったものであることは明らかです。またセブも首都圏の動きを周到する傾向が強く今後の動向は注視が必要です。