【81ニュースレター】PH緊急時対応 5/20 Wed
本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。まず本日の感染者数ですが陽性感染者数13221名、死亡者数842名、回復者数2932名となっています。昨日より感染者が279名増大しました。また日本などと比べ回復者数が少なく、死亡率が高くなっていることが特徴的です。
【Metro Manila】
16日土曜日から外出制限が一部緩和されたマニラ首都圏の幹線道路、エドサ大通りでは緩和直後の16日より早速渋滞が発生しているようです。地元メディアが写真とともに報じました。政府が主導の外出制限の緩和はあくまで特定業種の従業員が公共交通機関以外での出勤と生活必需品の買い出しに限定されていますが、平常時でも渋滞が大きな社会問題となるエドサ通りで早速の渋滞発生となります。その後、政府からは何度か第2波発生へのリスクに対する言及がメディアを通し発表されています。
出稼ぎ先の国で職を失うなどして帰国が急増しているフィリピン人出稼ぎ労働者(OFW)ですが、帰国後まずマニラ国際空港でのPCR検査が義務付けられています。本日の発表で22000人の検査結果465名が陽性であったと報告されました。大統領府によると感染したOFWの帰国は国内の医療施設の圧迫など複数の問題をもたらしているそうです。
フィリピン政府は日本の新型インフルエンザ薬「アビガン」の治験に参加するとして、約1800万円の予算を計上しました。国内感染者の死亡率が高く、早急に有効な治療薬を手に入れたい考えがあります。治験では80人~100人程度の被験者に対し臨床試験を実施する予定で、3か所の医療機関が候補に名乗り出ているそうです。
【Cebu Mactan】
セブ州で強化された隔離措置(ECQ)対象のセブ市とマンダウエ市を除く多くの市で、16日より一般隔離に移行していますが、20日よりそれらの地域間でのバスなどの公共交通機関の運行が再開されるようです。運行する車両はエアコンのないものが望ましいとされていて、50%の乗車率で運行可能となるようです。また運営会社は衛生管理への配慮を行うことが義務付けられます。陸運局からの許可証とは別にセブ州発行の運営許可を取得する必要があり、許可なく運行した場合は運営停止処分が行われると州知事は発表しました。
一般隔離(GCQ)へと緩和されたセブ州内の地域では、健康維持目的で海や川での遊泳することが認められると発表がありました。ただしあくまで健康目的となり、自分の地域の最寄りのビーチのみで可能となり、遠出してビーチに遊びに出るような行為は禁止されます。
ラプラプ市など本日から一般隔離(GCQ)へと移行する地域において、本日20日より中央ビサヤ警察では多くの車両の流入が始まると予想しているそうです。午後の時点では依然問題なく管理されており今後も隔離の緩和による交通量増大に対し、必要な対処を行っていくそうです。
本日は以上となります。各地で隔離の緩和による交通量の増大が報告されています。人の出入りが増えることで感染のリスクは高まります。個人個人が衛生面と感染対策を意識した行動をとることが、経済を再開させつつ感染を予防していく重要なポイントとなりそうです。