【81ニュースレター】PH緊急時対応 5/11 Mon
本日も隔離措置の続くここフィリピンより最新の情報をお知らせいたします。
まず本日の感染者数ですが陽性感染者数11086名、死亡者数726名、回復者数1999名となっています。
週末日曜日と本日月曜日で約400名近く増加しております。
【Metro Manila】
フィリピン政府は本日にも5月15日で期限を迎える隔離措置の延長か、緩和かの判断を行う見通しです。何かしらの規制や制限が継続されることは変わりませんがその程度がどのように変わるのか、注目を集めております。
週末にかけてメトロマニラ内の各市長およびマニラ開発公社は、5月15日以降の隔離措置に関しての意見を取りまとめ政府に提言するための意見交換を行い意見統一を図りました。その結果、政府に対しさらに2週間のEnhanced Community Quaraintine(ECQ)の延長を求める方針のようです。またECQが解除緩和されるとした場合も、各市ごとに緩和したりしなかったりというものではなく、一つの統一した対応をしてほしいとの要求を行うようです。
マニラ国際空港公団は年初から4か月間の損失額が約10億ペソに上ることを発表しました。通常1日あたり768便が発着していますが、現在はそれが10便のみまで減少していることが大きな原因のようです。
これまで1週間にわたり自国民の帰国を禁じていたフィリピン政府ですが、本日11日より曜日限定で再開するようです。政府は1日の入国者を制限し、ひっ迫する医療現場を立て直す目的で運航制限を行っていました。OFW帰国用のチャーター便は毎週月曜日と木曜日のみ、その他各航空会社の定期運航は月曜と木曜を除くその他の日に限定され、また1日のマニラ国際空港の到着人数を400人までに限定するそうです。政府は現在、外国人に対するビザ発給の停止を行っているため現在、入国できるのはフィリピン人限定となります。
【Cebu Mactan】
週明けの月曜日午後4時の時点でセブエリアでの感染はこれまで1600名に及ぶことがわかりました。セブ市で1400名、セブ州その他のエリアで30名、マンダウエ市で98名、ラプラプ市で52名といった内訳になるようです。
セブ州で最初に刑務所内での感染が報告された17名の囚人ですが、現在症状が消え回復の兆しがあるとして、検査を繰り返しています。セブ州知事が伝えました。また囚人の中で風邪の症状を認めるものに対し蒸気吸引やビタミンCのサプリメントなどの配給が得られるそうです。
フィリピンミンダナオ島東330キロの地点で強い南性低気圧が発生しています。本日午後3時の時点ではほとんど動きがなく停滞していますが、その強さ風速55キロを維持しており、今後風速70キロに達する恐れがあります。この後、この低気圧は移動を開始し、早ければ明日朝にもビザヤ地方東部に上陸する恐れがあるとしてフィリピン気象庁は警鐘を鳴らしています。
中央ビザヤ警察のディレクターは本日、メディアに対し強化された隔離措置ECQの延長を政府に提言する意向を示しました。現在、感染数が日々増大しているビザヤ地方において、より重点的な検査を推進し検査本数を増やすためには、ECQの緩和や解除はその妨げとなり結果的にさらなる感染の増大を引き起こす可能性があるとの考えを示しました。
本日は以上となります。各地方自治体からは隔離措置を延長し外出制限の継続を求める声が多いようですが、中央政府としては財源がひっ迫する中で何とか経済活動を再開させなければ財源が持たない状況も近づいているのではないかと思います。
中央政府は既にECQにおいても新たなガイドラインを発行し、ECQ下においても運営を最低限度の人員で行ってよい業種などをより明確に発表し、結果、首都圏では待ちゆく人々の増加や建設現場の小規模な稼働を認めることが増えてきています。