【81ニュースレター】PH緊急時対応 3/29 Sun
本日も隔離措置の続くここフィリピンから現状をお知らせいたします。まず感染者数でございますが、
陽性感染者1418名、死亡者71名、回復者42名となります。
依然、陽性患者の上昇傾向に歯止めはつかず他国同様に隔離状態が継続されております。
【Metro Manila】
労働雇用省DOLEより各労働者へのPHP5,000の申請とその承認状況に関するアップデートが発表されました。
それによりますとこれまでに71の機関、雇用者(記事中では71 establishmentと表記)から申請がありその数は439名に及ぶそうです。
ですが恐らく実際にこの隔離期間中に就業ができずPHP5,000の保障を必要としている人は実際の数値の何十倍にも及ぶものと思われるため、処理の進捗が難航している状況が推察されます。
記事によると各エリアごとのBusiness establishmentからの申請を一つずつ処理しているようで、首都圏であるMetro Manila圏の企業からの申請にはまだ手付かずの様でした。
東南アジア配車サービス最大手のGrabはこの度のCOVID-19感染対策の隔離措置を受け「Grab Mart」という新たなサービスをリリースすることを発表いたしました。
現在のフィリピン国内では同社は配車サービスの停止を余儀なくされており、一部のGrab Food(フードデリバリーサービス)のみ継続されている状況が続いております。
Grab Martでは依頼者はアプリ上で近隣のGrocery (食材品店)などを選択し、その中からアプリで表示されるアイテムを購入オーダーすると、それを受領したGrabに登録している配達人にその情報が届き、代理で買い物を済ませ指定の住所まで配達を行ってくれるというサービスになるようです。
【Cebu Mactan】
30日(月曜)深夜0時よりセブ州に実施されるEnhanced Community Quarantine(ECQ 拡大隔離措置)および既に各市自治体(Cebu市、Lapu-Lapu市など)で実施が始まっているECQですが、首都を含むLuzon島全土で実施されているECQと異なり、終了時期が明記されていないとの指摘が見受けられました。首都圏に倣い地方自治体が自主的にECQを実施した形になるのですが終了時期は未定となります。
セブ州自体はECQを実施するほどの感染者がいるわけではなく、州政府の意図としては早めの対応として厳しい措置を実施したということになります。首都圏や世界的な隔離の動きを見ながら今後の対応を随時検討するものと推察されます。
セブ州知事よりECQ実施にあたりメッセージが発表されました。フィリピンではセブ州のみならず全国的にCOVID-19の増大に対する不安感、およびそれに対する各政府の対応への疲労感、困窮感が感じられる次第です。それらの状況を鑑みて、「これらの措置は明日以降も続く人生をより確実なものするためである」とし、州民全員に協力を訴えかけていくようです。
一部の医療機関より、医療従事者が路上など公共エリアで通行中にアルコール液を不当にかけられるなど、非常にひどい扱いを受けているケースが発表されております。
セブ州のECQでも医療従事者の方々はもちろん、隔離対象外となり積極的に勤務継続を奨励されております。世界的に見てもこのような状況において真っ先に犠牲となって就業している医療従事者の方々へのこのような一般市民からの対応は非常に残念であり、医療機関もメディアを通じその不当性を訴えかけております。
隔離期間中、食料品などの買い出しのためバスを移動したい場合、各自治体発行の通行証を提示することで公共バスを無料で利用できるようにするそうです。また医療従事者などの通勤の際は身分証の提示により同じく無料で利用できるとのことです。
乗車の際はマスクの着用が義務付けられます。
本日は以上となります。首都圏やセブでもそれぞれ何度かニュースとして取り上げられておりますが、医療従事者などこの隔離措置の最前線で働く方々へのあってはならない差別行為などが報告されており人々のモラルの低下など隔離措置に付随した副次的な出来事に今後の懸念が想定されます。また一般的に低所得層といわれているメイドや個人ドライバーなどは、その雇用主が外国人就労者であることが多くそれらの人々が一時的に帰国しているため、給料がもらえないなど事実上の困窮状態が発生しているとの話を耳にすることも増えました。
首都Metro Manilaを含むLuzon島ではECQは4月14日に解除されると当初から期限付きで実施されておりますが、現在の感染者の動向を見る限りでは今後、措置が延長される可能性などを危惧しております。
【Marufuji グループの動き】
本日、日曜のためご報告事項ございません。
以上となります。明日30日(月曜)からの週は4月も始まり早いもので2020年は第2四半期へ突入いたします。世界的混乱の中、自分たちのできることから取り組んでいけるよう努力してまいります。