【81ニュースレター】PH緊急対応 3/20 Fri
本日も拡大隔離措置中のMetro Manilaそして隔離措置中のCebu Mactanを中心に
現在のフィリピンの様子をアップデートしてまいりたいと思います。
まず、20日午前の段階で発表されている感染者数は217名となり死者数は変化なし、逆に回復者は1名増えたとのことでございます。
【フィリピン、Metro Manila】
昨日19日(木曜日)にご報告いたしましたが、外務省とイミグレーション(移民局)の決定で、
新規の外国人へのビザ発給が停止となりましたが、それを受けて早速、本日20日(金曜日)午前より数名のテナントから連絡が入り、帰国のためコンドミニアムからの出発手続きを行いたいとのことでございました。
余談ですが、フィリピンのコンドミニアムは非常にセキュリティが厳しく、
コンドによっては出張やVacationのため数日間帰らない際に届け出をしないと出発できないなど厳しい規則を設けているところもあります。いざ、
出国の日にそのような事態にならないよう、テナントが事前に管理会社である弊社に連絡してくれたということでした。
ただし、弊社も営業停止中ですのでコンドミニアムに出向いての手配ができず、
結局、テレワーク、電話で事前に管理組合に必要事項を確認し、
入居者に必要な手続きをお知らせしたという具合で対処させていただきました。
その他の動きとしましては、Enhanced Community Quarantine(ECQ)の措置が開始とともにフィリピン証券取引所は3日間
取引を停止しており昨日19日(木曜日)が3日ぶりの取引開始となった日でした。
結果はフィリピン証券取引所史上、最大の下げ幅24.3%を記録するなどの大暴落を経験し19日の取引を終了しました。
さらにこの株価の低下をみて中央銀行が0.5%の利下げを決定したそうです。
この記事は経済指標やその検討を行う場ではないので細かい考察は行いませんが、
このような株式市場の下げ基調、中銀の利下げ、通貨価値の急激な上下を目の当たりにしますと、
不動産投資の安定性かつ収益性の高さが改めて感じられるところです。
現在、多くの企業で営業停止となっているため、多くの従業員の方々は少ない貯蓄の中から積み崩し、
備蓄食材の切り崩しを行っている人がほとんどかと思います。
昨日の記事で最大手企業などで隔離措置中の保証や給与補填を企業単位で行うなどの発表がございましたが、
あくまで大企業レベルの話であり、多くの中小企業ではそのような対応は非常に厳しい現状であるかと思われます。
そのため、Department of Labor and Employee(労働雇用省DOLE)から一従業員につきDOLEからPHP5,000の支給を行うという発表がなされております。
【セブ】
セブでは本日より国際線の発着が停止となります。
そのため、多くの外国人が国内線で400名以上の外国人がマニラに移動したという記事を発見いたしました。
国内の移動自体が禁止されていたはずなのですが、少々、整合性がつかめず理解し難いです。
その他、大きな目立った政府の発表、あるいは感染者の増加などはセブにおいて報告されておりませんが、
現地スタッフの情報によると多くの人がATMに長蛇の列をなしており、
恐らく独自に営業停止を決めたモールや小売業などの従業員の方々が貯金から積み崩しなどのため長蛇の列をなしているのだと思われます。
セブでは隔離措置が実施されているものの、各企業へのWork Suspended(営業停止)が義務化はされておりません。
しかしながら既にお伝えしておりますように不特定多数の集まりやすいモールや小売業、ホテル業などは営業停止を州政府や市政府より要請されておりAyala Mallなどの大規模なモールで既に営業停止が決まっております。
それらで働く人々が現金確保、そして食料確保などに動く様子が促進しているようです。
今後はMetro Manilaでも見られるように各地方自治体からの支給や手当などが始まらなければ、
大きな混乱または困窮者などが出てくる恐れがあると思われます。
【Marufuji グループ】
従業員全員に正しくマネジメントからのメッセージがいきわたるようFacebook pageを利用し掲示板の作成を行っております。
こちらは社内用となります。これにより不確定な情報で不安や心配にさらされることが減ることを願っております。
また翌週以降のテレワークへの移行を計画し、特に組成したプロジェクトチームで円滑な移行を実行できるよう進めております。
サービスアパートメント運営会社では激減している宿泊者の中でも、隔離期間中の出国、出発をあきらめ、
お部屋に滞在しているゲストが多少おりまして、
それらへのサービス継続のため有志の従業員が住み込みで運営を継続してくれています。
しかしながら、昨日よりお伝えしておりますように新規のチェックインは全て政府指導の下、受付が不可能となっており、
またほぼ全てのコンドミニアムが新規の入居を禁じていることより滞在者の減少はまだまだ進みそうです。
以上、本日のアップデートとなります。Metro ManilaでECQが発表されたのが16日月曜日、
そしてついに最初の週末を迎えます。個人的にもこんなにも自由の利かない環境は初めてですし、
日々、政府の発表や街の様子を観察しておりますが既に街全体に閉塞感、疲労感を感じております。
この状況が改善されることを願うばかりです。